お仕置きランデブー
「え?…あの、先パイ…?」


 先パイはネクタイを外すと、私の両腕をつかみ時計のかかっているフックにかけた。


 高さがぎりぎりで、つま先立ちで立っている。


「どうしたの?」


「こ、この体勢はーーーんっ!」


 言葉の途中で唇を塞がれた。

 そう、彼の唇で


「んーー!んむっ…!」


 彼の手は、太ももをなぞり徐々にあがってくる。


 もう一つの手は、胸の上に置かれている。


「んあ…ふぁ…」


 唇が離れると同時に、自分の声とは思えないほど甘い声が漏れる。


 そして私は彼のドールとなった。




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