一番近くに君が居る

なんて、とびきりの笑顔で言うココ。その裏表の無い姿に翔は少し戸惑った。

ココは気づいているのだろうか。周囲に出来ているこの空間は、何故生まれているのかに。

翔は自分が他人から恐れられるタイプな事は理解している。だからといって別にそれに対してどうも思っていない。自分を取り繕うつもりもなければ、今以上に威圧するつもりもない。…というか、威圧しているつもりも無いのだが。特に避けてる周りに対して興味はなかった。

しかし、周りの人間は違うだろう。興味と警戒を常に翔に向けている。しかしこの空間を見て、翔自身を見て、一歩踏み出してくるような人間は普通の生徒ではそうそう居なかった。意識しつつそれ以上は何も無かった。

それが正しい判断だろうと、翔自身も思う。どんな動物だって群の中に身を隠した方が安全なのだから。…しかし、この小さな女の子はどうだ。


「…おまえ、恐くねぇの?」


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