出会いは偶然恋は必然2nd
あれは、俺と美音と優羽がまだ中学校だった頃・・・。



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「「優羽!遅いっ!」」



俺と美音が優羽に怒るのは毎日のこと。



俺たちは生まれた時から一緒で、親同士も仲がいい。



当然のことながら(当然なのか?)か弱い女の子二人(か弱いのか?)だけで登下校させるわけにはいかないと、男の俺がボディーガードとして二人と一緒に登下校している。



美音はしっかりしてるから、毎日決まった時間にちゃんとくるんだけど、(俺らの家は同じ住宅地にある)優羽は・・・こいつわざとか?と思うほど、毎日毎日寝坊してくる。



「ごめ~ん」



本当にこいつは・・・ごめんで済むなら警察はいらねぇっつーの。




だけど、俺はこんなドジな優羽のことが物心ついたときから好きだった。



でも、俺たちは幼馴染。その境界線は目に見えない鎖だった。



「じゃぁ行くか!」



そう。俺たちは幼馴染なんだ。



中学校に入って、優羽と美音は急にモテ始めた。



だけど二人とも、告白を断り続けている。



優羽が告白を断るのはうれしいけど、美音はなんで断っているのかはちょっとした疑問だ。



今日は優羽が補習ということで、(あいつ、どんだけバカなんだ?)俺と美音は優羽を待って教室にいる。



考えてみたら、美音と二人なんて久しぶりだ。



「美音さん!ちょっとお時間よろしいですか?!」



ん?誰だ?



「相原くん・・・。ごめんね。私今、優羽のこと待ってるから」


おぉ!こうやって男をバッサバッサと・・・・。



「あ・・・そうなんですか・・・すみません」
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