キミだけをずっと②
口の口角を上げ、私を面白げに見ている
「痛いところぐらい手で押さえれるだろ!」
「だから…」
風邪気味な私は鼻を啜りながら、段々玄関に立っているのも辛くなってきた
様子がおかしいと気付いた凌は顔を近付けてくる
「お前、頬が赤いぞ」
少し後ずさりしていると、私の額に凌の温かい手が触れた
「熱あるな…」
少し待ってろと言われ、玄関に入れられた
廊下を歩いて戻ってきた凌は、私の額にひんやりとした熱さまシートをバチっと貼る音がした
「これ貼ったまま家で寝ろ!」
凌に背中を押され、玄関の外に出た
玄関の前には凌が立っていて、帰っていく私を見ていた