45センチのコイ。
***


「あたし、あの人とは合わない気がする」


放課後。

駅で帰りの電車を待ちながら、夢香に四月一日くんとの言い合いのことを話した。


「へぇー。そんなことがね〜。
でも、イケメンじゃない」


いや、イケメンは関係ないです。


「イケメンでも性格的にあたしとは合わないような……」


確かにイケメンさんなんだけど……。

見てる分にはいいけど、しゃべるのはな〜。


「まあ、しばらくはお隣りなんだし頑張りなよ」

「うん……」


ちょうど話の区切りがいいところで、あたしたちの目の前に電車が来た。

ゆっくりとゆっくりと、電車の動きは遅くなり、プシューと音を発して止まり、扉が開いた。


この時間は人が少なく、席もたくさん空いていて急がなくても余裕で座れた。


降りる駅に着き、夢香とは方向が反対のためそのまま別れた。


駅から家まで自転車のため、自転車が止めてある駐輪場へと少しばかり歩く。

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