45センチのコイ。
あ。

前方に、うちと同じ学校の制服を着た人を発見。

ズボンだから、男の子だな。

後ろ姿だから、顔は分からないけど。


……あれ?。

前にもこんなこと、あったような……。


「あ」


前方にいたその人は、ちょうど角を右に曲がり、横顔がこっちに見える体勢になった。


四月一日くんじゃん……。

ここを歩いてるってことは、意外と近所に住んでるんだー。


家、どこらへんなんだろう。

歩いてるってことは、駅のそばに住んでるのかな。

……ちょっと、後つけてみよう……かな。

そんな好奇心から、カバンからメガネを取り出し、四月一日くんの後をつけることにした。


電柱に隠れながら、後をつけていく。

……見つかったら大変だから、なんとか見つからないようにしなきゃ……。


四月一日くんの家路は単純で、道を曲がることが少ない。

細い道を通ることなく、ずっと大通りを歩いている。


あ、左に曲がった。

四月一日くんが左に曲がったのを完全に見送ってから、電柱の陰から出て小走りしてあたしも左に曲がった。
< 39 / 59 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop