+夜に奏でる恋の歌+
おじさんにそのあと三階の部屋に案内され、豪華な夕食を食べることが出来た。

夕食後は凛夏と一緒に温泉に入りに行き、上がったあとは部屋に行き、凛夏と色々な話をした。

「今日は楽しかったね〜」

「また来ようね〜」

そう、私逹は一晩だけ宿泊し、
明日には自分の家に帰るのだ。

高校生だと所持金も少ないから
一晩だけ宿泊することにしていたのだ。

「それにしてもさ…」

凛夏の口調が突然変わった。
私には凛夏が何をいうのか分かっていた。

「あの男の子、超かっこよかったねえ〜」

「…だね」

「あそこまで整っている顔って見たことないわ〜」

「すごいよね」

私は凛夏の言うことに適当に相づちを打っておいた。

(確かにあの男の子は…芸能人よりずば抜けてかっこいい)

(でも…なんか違う気がする…)

凛夏が寝た後も、
ずっとあの少年のことでいっぱいだったー…。

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