吸血鬼は淫らな舞台を見る   episode ι (エピソード・イオタ)


「ピコマシン?とやらがおれの体内で指示を出したらしく、この街に誘い込まれてしまった。吸血鬼の体をある程度把握してないとできない技だ。捕まった馬鹿な吸血鬼が実験されたと思ったが、人間に協力している愚かな吸血鬼が自ら標本となってたわけだ」


アルファは呆れ顔で自分の出した答えに納得する。


「日本州の住民にピコマシンを注入していたことを知ってるのか……情報はもれるものなのかな」


「鼻だけじゃなく、耳も良いのだよ」


アルファは歩幅を少し広げ、足に踏ん張りを利かせる体勢をとる。

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