天神学園の奇怪な面々Ⅴ
「誤解です、先生」

舞白はやんわりと微笑む。

「先生の前に立っているのは、『死神の因幡 舞白』ではなく、『天神学園生徒の因幡 舞白』に過ぎません…私は正体を問われたので答えただけ。私自身の『職務』を全うする為に先生の前に現れた訳ではないですから」

死神とは今に信じられない可憐な姿で、舞白は立っている。

職務を果たしに来た訳ではない。

その証拠に舞白は、死神の象徴でもある大鎌すらいまだ手にしていない。

彼女が大鎌で魂を狩るのは、寿命費えた者を前にした時だけ。

如何に死神とて、生者の命を無闇に狩る権限は持っていないのだ。

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