月下の踊り子
考え事をしていると時間が経つのは早い。
陽は落ちきって、薄暗い雲をかき消すように未完成の月が自己を主張していた。
今夜はもう一人の夜勤の番である境が既に見回りを始めている。
私は後半。
舞歌が寝ていなければ良いのだが。
計画を今一度、確認する。
何か穴がないか。塵ほどのバグがあってもこの計画は失敗に終わる。
明後日の夜勤の相手は三村だったはず。
三村に前半の見回りをやらせ、戻って来たところに睡眠薬入りコーヒーを差し出す。
三村には悪いが朝まで眠ってもらおう。