狼様の愛のカタチ理論
だって、自分を無理矢理に乱暴した男になんか誰も好き好んで会いたいなんて思うわけがない
「沙優様?」
そんな私に左汰は相変わらず優しく背中にふれ私の顔を覗きこむ
「もし、緊張とかで嫌でしたら…なんとかしますが…」
「え?」
「体調が悪い、とか言えばいい話しです」
「………」
そんな…そんなこと
本当なら、嬉しい誘いだ。だけど、私はそれに頷けない
だって、彼は緊張するならって言った。
緊張はしてる、でもそれは扇李にたいしてで、左汰は私がなんでイヤがる本当の理由をしらないから…
無理矢理抱かれたなんて、私と扇李以外知らない
だから、もし私は頷いたら…左汰に悪い…
「…だ…大丈夫…左汰」
心配そうな左汰に小さな声でいうと、サイさんはホッとしたような顔をする
「大丈夫です。何かありましたら、扇李もいますし、会場には右汰と左汰もいますので」
「……はい」
「では、宴は夜ですので右汰と左汰と共にお待ちしております。私はこれから準備などありますので失礼します」
頭をさげ、サイさんは素早く部屋を後にした
・