君と恋に落ちて
「あの…ごめんなさい、なんか」
私はとっさに謝った。
「ええねんで、別に。会社帰りやったし」
男の人は首を横に振りながら言った。
「あの、ところでここ何処ですか?」
「あー…ここは俺ん家。ほんまは病院つれてこう思うたんやけど、今日休診日やったから自宅療養やでー」
男の人はにんまりと笑いながら私にピースサインを向けてきた。
「…ほんま、色々と迷惑かけてごめんなさい!」
「ええって!気にせんとって?俺がやりたくてやったことやし!」
「はぁ…」
私はあまり納得出来ないまま返事をした。