初恋の行方〜謎の転校生〜
「柏木君は飛行機に乗るの、恐くないの?」


「うーん、慣れてるからな。でも、揺れが激しいと恐い時もあるな」


「揺れるの? 飛行機って道路やレールの上じゃなくて、何もない空を飛ぶのに揺れるの?」


「揺れるよ。乱気流とか、風に煽られて。台風が来た時はさすがに俺もビビったなあ」


「台風の中でも飛ぶの?」


「さすがに台風の中は飛ばないけど、近づいたくらいだと飛ぶな」


「揺れた?」


「揺れた、揺れた。こんな感じ」


そう言って柏木君は、自分の体を前後左右に激しく揺すってみせた。


私が怖くなって固まっていると、

「今日は穏やかな天気だから大丈夫さ」


と彼は笑顔で言った。
それで私がホッとしていると、


「でもな……」


と柏木君は言い、真剣な目に変わった。


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