初恋の行方〜謎の転校生〜
「でも、何?」


「うん。天気が良くても乱気流があると揺れるし、離着陸はパイロットの腕ひとつだからね。もし失敗したら一巻の終わり。それを考えると恐くなる時もあるかな」


そう言えば、映画やテレビのニュースで、飛行機が滑走路で火だるまになった映像を何度か見た事があった。

私はそれを思い浮かべると、顔から血の気が引いて行くのを感じ、ガタガタと体が震えだしてしまった。


すると柏木君はスチュワーデスさんから毛布を借りてくれて、それを私の体に掛けてくれた。


「ごめん、脅かしちゃって」


「う、ううん」


「飛行機事故に遭う確立は、自動車や電車の事故に比べたらうんと小さいから安心して?」


柏木君はそう言って慰めてくれたけど、0パーセントではないわけよね?

そんな可愛くない事を考えていたら、柏木君が毛布の中に手を差し入れ、私の手をギュッと握ってくれた。


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