初恋の行方〜謎の転校生〜
離陸する時と、途中で揺れた時、そして着陸の時はやっぱり怖かったけど、その度に柏木君はそっと手を握ったりして私を励ましてくれた。


そして、あっという間に飛行機は九州に着いた。

生まれて初めて来た九州だけど、あっという間に来たせいか、あまり実感が湧かなかった。


もちろん右も左もわからない私は、ただ柏木君に着いて行った。

私達は地下鉄に乗り継ぎ、数駅先の大きな駅で降りると、そこからタクシーに乗った。


悠人君が住む家に行くのかなと思ったけど、そうではなかった。


柏木君が運転手さんに告げた行き先を聞き、少しの驚きと同時に、“やっぱりそうなんだ……”と思う冷静な自分もいて、私はその事に嫌悪感を覚えた。


柏木君が告げた行き先は、どこかの霊園だった。


< 114 / 224 >

この作品をシェア

pagetop