初恋の行方〜謎の転校生〜
彼の事情
「悠人に言ったのか? “本当は好きだった”って……」
横で手を合わせていた柏木君にそう聞かれ、私はコクっと頷いた。
「そうか。ありがとう。あいつ、きっと喜んでると思うよ。
俺はさ、あいつに詫びを入れた」
「詫び?」
思わず柏木君の顔を見上げると、彼は墓標を向いたまま照れたみたいに微笑んだ。
「おまえに関するあれやこれやを、悠人に謝った」
私に関する事って、キスとか、裸を見た事とか?
だったら私も悠人君に謝らないと。お兄さんの柏木君に、私が惹かれていることを。
(悠人君、ごめんなさい……)
「それと、許可をもらったよ」
横で手を合わせていた柏木君にそう聞かれ、私はコクっと頷いた。
「そうか。ありがとう。あいつ、きっと喜んでると思うよ。
俺はさ、あいつに詫びを入れた」
「詫び?」
思わず柏木君の顔を見上げると、彼は墓標を向いたまま照れたみたいに微笑んだ。
「おまえに関するあれやこれやを、悠人に謝った」
私に関する事って、キスとか、裸を見た事とか?
だったら私も悠人君に謝らないと。お兄さんの柏木君に、私が惹かれていることを。
(悠人君、ごめんなさい……)
「それと、許可をもらったよ」