初恋の行方〜謎の転校生〜
「あなたが、川島美咲さんなのね……」


そうお母様は呟き、私は思わず、

「はい、すみません」

と言って頭を下げた。柏木君と同じく、お母様も私を恨んでいると思ったから。


でもお母様は、「わざわざ来てくれてありがとうございます」と、潤んだ瞳で微笑んでくれた。


「これ、彼女に渡していいよな?」


と柏木君が言った。“これ”というのは、悠人君の日記帳の事だ。


「もちろんよ。川島さんに読んでもらえれば、悠人もきっと喜ぶと思うわ。だってそれ、あの子のラブレターみたいなものだもの」


お母様の言葉にドキッとして柏木君に目をやると、彼の顔は……無表情だった。


一瞬の沈黙の後、

「みんなで飯でも食おうか?」

と柏木君は言った。まるで話題を変えようとするかのように……


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