アイシング、マイラブソング
そこには今にもとろけそうな僕の間抜け顔が映っている。

同時に「悠、愛してる」と確かに言ってくれていた。


もう目で言いたいことがわかるぐらい、

彼女のことを愛している―。


僕が伸ばした腕に、千架の手が絡んできた。



「…千架…」



名前を呟くと、彼女はにっこりと表情を作るだけで何も語らない。


いつもと違うその雰囲気に呑まれ、

僕の胸は一段と高鳴った。


一旦、軽くキスをして気持ちを落ち着つかせた。


それを受けた千架は恥ずかしそうにうつむき、

桃色の頬を一層赤らめた。



「俺、初めてだけど…」



つい僕は口を滑らせてしまった。


―しまったぁ…!


欲剥き出しの今の発言を悔やもうとした時のことだった。



「あたしも…」



千架は僕の言葉の意味を分かってくれた。



―千架も同じ気持ちでいてくれてる…?


「いい…ですか……?」


大人びて色香漂う彼女に、
僕はつい敬語になってしまった。



「うん…」



彼女は優しく頷くと、

きゅっと目を閉じた。
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