アイシング、マイラブソング
どきどきしながら
彼女の髪をそっとかきわけて、

その細い首筋にキスをすると
ぴくっと反応があった。


くすぐったいのかな、

なんて思いながら
止まらなかった。


ぎりぎりで、
ほんのわずか心にへばりついていた理性は底をつき、
一斉に消え去ってしまった。


瞬間、

記憶が飛んだように白くなり、


気がつけばベッドの上で寝転がった千架に覆い被さっていた。



―俺…押し倒してる…



ここまで来たら、

千架が拒否の合図を出さない限り
暴走する自信がある。



「なんか、やっぱり照れちゃうね。」



千架はそう言うと、へつらうように上目遣いをしながら僕の頬にそおっと手をあてた。


普段は媚びない自然な人懐っこさを持つ彼女だが、

この日はいつになく大人びていた。

一挙一動、すべてが愛おしい。



「千架、大好き…だいすき―」



本能の欲するまま、

初めて軋む僕のベッド。


千架の体に触れ、

慈しみ、愛しながら抱いた。


優しく、

そして強く、

僕の全てで一生懸命に愛しながら。
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