アイシング、マイラブソング
「何か、眠くなってきた…」


千架が軽く目を擦りながら呟いた。

僕はごろんと転がりながら彼女の上から横へと移動し、

首元に深く手を突っ込んで腕枕を作ってあげた。



「寝ていいよ。ほら」


「う…ごつごつする」



少し頭を浮かせた千架に、
僕は少しし気兼ねした。


「あ、いらなかった…?」


「ううん、やだ、いるっ。ありがとう。重かったら言って」


すかさずフォローがあったので引こうとした腕はそのまま、千架を支えた。

現金な僕は単純に嬉しくなったのだ。


「これくらい、どうってことないよ。男だしっ」

「本当?ならいいけど…」


千架は掛け布団をおでこまで被ると、
そのまま眠りについた。


その寝顔は
幼い子供のように愛らしく、

僕も本当はとても眠かったけれど、

まばたきすら惜しんで見入った。



自分の腕の中、


幸せそうにすやすや寝ている千架の絹のような髪を、いつまでも、もう片方の手で撫で続けた。


癒されながら、

確かな安らぎを感じていた。
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