アイシング、マイラブソング
「…藤堂、うますぎ。いま感動してる」


正直な感想だった。


「ありがとう」


柔らかな表情で千架が微笑む。


「見て、きれい…」



千架の指した水平線では
夕陽が半分
海に吸い込まれてゆくところだった。


海面に反射する太陽は
現物とはまた違う光を放ち、

『大きな太陽』と『広い海』のコラボレーションを前にして
あまりにちっぽけな僕らは感傷的にならずにはいられなかった。



―そうだ、俺の悩みって、しあわせな悩みだよな


―好きなら好きって、伝えるだけのこと


―今なら言えるかも…
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