スキ、スキ?




藍がこうなったのはあたしが原因・・というかあたしの為なんだと思うと、止めるにも止められなくて。


そんな事より今は綾くんだ。



「彼女はいるか」という藍からの質問に、いつも綾くんをハーレム状態にしてくれる女の子達だけではなく、

クラスメートの女の子全員近くが顔が強張った。



「早く答えろ、このクソ小川!!」



何も答えない綾くんにズカズカと近付いて、最終的には綾くんが座っている机をバンッ!と叩いた。



綾くんは嫌々口を開き、


「いる、けど」



と、 ボソッと言った。静かな教室ではあたしにでも十分聞こえた。



綾くんが言った、彼女がいるっ言った・・・。





< 11 / 18 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop