スキ、スキ?
藍がこうなったのはあたしが原因・・というかあたしの為なんだと思うと、止めるにも止められなくて。
そんな事より今は綾くんだ。
「彼女はいるか」という藍からの質問に、いつも綾くんをハーレム状態にしてくれる女の子達だけではなく、
クラスメートの女の子全員近くが顔が強張った。
「早く答えろ、このクソ小川!!」
何も答えない綾くんにズカズカと近付いて、最終的には綾くんが座っている机をバンッ!と叩いた。
綾くんは嫌々口を開き、
「いる、けど」
と、 ボソッと言った。静かな教室ではあたしにでも十分聞こえた。
綾くんが言った、彼女がいるっ言った・・・。