【長編】雨とチョコレート
誰かが「8時40分に体育館だってー」と言った。
「そっかー。担任発表かぁ・・・」
クラスの中で口々に、担任になってほしい先生の名前があがった。
体育館に向かうために廊下に出た。
あのバカップルは寒い体育館に行くために、ひざかけだ、ジャケットだ、といろいろ準備をして俺たちの前を歩いていた。
「あたりだといいね、」
ぽつりとしのが言う。
その言い方がなんだか寂しそうで気になった。
「しの?」
「ん?・・・あ、なんでもないよ。行こ?」
はぐらかされたような気がしたけど、しのが学ランの袖をひっぱるから、俺もうなずいて、そこで終わってしまった。
「そっかー。担任発表かぁ・・・」
クラスの中で口々に、担任になってほしい先生の名前があがった。
体育館に向かうために廊下に出た。
あのバカップルは寒い体育館に行くために、ひざかけだ、ジャケットだ、といろいろ準備をして俺たちの前を歩いていた。
「あたりだといいね、」
ぽつりとしのが言う。
その言い方がなんだか寂しそうで気になった。
「しの?」
「ん?・・・あ、なんでもないよ。行こ?」
はぐらかされたような気がしたけど、しのが学ランの袖をひっぱるから、俺もうなずいて、そこで終わってしまった。