銀河の星屑
理不尽な理由でいじめられて、それが原因でトラウマを患った。

楽しいはずの学生時代はめちゃくちゃになったうえに、不眠症になって病院で睡眠薬をもらう日々である。

姉は、どう思ってたのだろう?

死にたいと思っただろう。

平凡に生きたいと思っただろう。

悩みはあるけど、でもそれなりに楽しいことの方が多い人生を歩んで行きたいと思っていただろう。

恵まれた環境で育った自分が憎くて仕方がない。

友達もいて、水萌もいて…けど、姉にはそう言う人はいない。

いつも1人ぼっちだ。

姉の孤独な気持ちが痛いくらいに僕に伝わった。

「――ごめんなさい…」
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