名前も忘れてしまった



屋上へ行って、清々しい気持ちになりたい。



そんな思いで階段を上った。



そんな……少し暴言を書かれたメモを見たくらいでこんなに落ち込むなんて、馬鹿みたいだけど。



私って結構心が弱いんだね。




「………」



目の前には古びたドア。



蹴飛ばしたら、壊れてしまいそうだ…。



蹴飛ばしなんかしないけど。



私はドアに手をかけた。






< 11 / 28 >

この作品をシェア

pagetop