名前も忘れてしまった



「もっと自分好きになれよ。」



木下くんの言葉が胸に染みる…。



「………」



「お前は、良いとこいっぱいあっから。……だから、私なんかなんて言うな。」



まるで教師みたいなことを言うけど、木下くんの言葉は1つ1つに意味が込められていて……私はうんうんと頷くくらいしか出来なかった。



凄く良いことを言ってくれている……私なんかに。



「今、私なんかとか思っただろ?」



「……!!」



木下くんは私の心を読みとった。



まるでエスパーみたいに…。



「顔に出てる。分かりやすっ!」



「……///」





< 21 / 28 >

この作品をシェア

pagetop