とりあえず王道に現実主義者を混ぜてみよう
そして、弁当の中身が半分ほどになった頃
「あの、さ。一緒に食べてもいいかな?」
控えめな言葉を発したのは、水木さんだった。
……またか。
と言いそうになるのを抑える。
なんせ、水木さんはトラブルメーカー、面倒ごとを連れてくる。
不良とか龍崎とか龍崎とか龍崎とかファンクラブとか。
主に龍崎。
断ろうかどうかを思案していると
「いいよー」
「………」
何も考えてなさそうな由宇の返事。
………アンタね。
ファンクラブの幹部からの黒い怨念が入り込んだどす黒い手紙を忘れたの?
「由宇…」
「いーじゃんいーじゃん!ね、水木さん、此処に座りなよ!」
咎めるように呼んだ声も、軽くあしらう由宇。
…ファンクラブになんか言われたら由宇のせいだから。
私は、はぁー、と深いため息をついた。