とりあえず王道に現実主義者を混ぜてみよう
食べ終えた弁当を片して、お茶を一口喉奥に流し込む。
でも溜飲は下がらないというか、ムカムカする。
…お嬢様、お坊っちゃまばかりのこの学校で、私が知ってる常識が通じないのは分かる。
不良や族なんてよく知らず、ただ見た目が良いから騒ぐってのも分かるのよ。
窓の外も、綺麗に刈り揃った芝生に手塩をかけて育てられたであろう花。
私と由宇はまあ、外部生。
庶民と友好を深めようとかいうふざけた学校方針からたまたま受かっちゃっただけ。
「ふー、由宇、水木さん。私ちょっとお手洗いに行ってくる」
「おー、いってら」
「ん」
なんとなく、クラスメートの視線から逃れたくなった。
廊下に出ると、壁一枚で隔てられてるだけなのに、静かになる。
…そりゃそうよね。
一室一室がちゃんと防音なんだもの。
金持ちとか没落希望。