臆病になった私。
やっぱり…嫌な予感は的中した。
私は、小さく気づかれないように溜め息をつくと答えた。

「気持ちは嬉しいけど…ごめんなさい。石見くんのことは友達としか見れないから…ありがとう。」

「ううん、俺こそ突然ごめんね。じゃぁ、それだけだから。」

石見くんは早口に言うと、去っていった。
私は、その場にしゃがむ。
風が涼しい。

昔を思い出す。



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