誠-変わらぬ想いの果て-
「近藤さん、山南さん、源さん、松原さんか。
―――――――――――好都合」
奏の言葉尻を永倉が聞き取った。
「え?何?今何か言っただろ?
俺、すっごく不安なんだけど」
「―――何?新八さん、性格変わった?」
「俺?そうか?」
自分では分からないので、原田や藤堂に聞いてみる。
だが、その二人も首を傾げた。
「前から思ってたけど、それにも増してうるさい」
「アハハ☆ 奏ちゃん、そう言うのを何て言うか知ってる?“ウザイ”って言うんだよ」
「へぇ。新八さん、ウザイ」
「総司ぃっ!!てめっ!!
何、余計なこと教えてんだ!!」
永倉が顔を真っ赤にして沖田のことを追いかけ始めた。
だが、土方で鍛えられているため、捕まらない捕まらない☆
逆に永倉の息が絶え絶えになってきた。
「ぎゃはははははっ!! 新八、ウザイって言われてやーんの!!」
「ひぃーっ!!新八っつぁん、バッカじゃん!!」
「てめぇら、だっ、て、うるせー、じゃねー、かよっ!!」
捕まらない沖田に業を煮やし、永倉は二人へと標的を変えた。