誠-変わらぬ想いの果て-
「おい、反応しろよ。
今こそ反応すべきだろ。
可愛い愛すべき冗談だよ」
「この、俺の神経を的確に逆撫でし、なおかつおちょくれるような奴は総司をおいて他には一人。
――――――――奏か?」
土方は辺りをさっと見回すが、どこにも姿はない。
「だってー面白いんだもの。 退屈な時は土方さんをからかったり、おちょくったり、バカにするしか暇潰しがなかったんだものー。 ねー、沖田さん?」
「ねー、奏ちゃん?」
「この声は総司っ!!どこにいやがる!!?
さっさと出てこいっ!!」
さっきとは比べものにならない程の速さで首を巡らせた。
「ここ、ここ」
「☆●○▲◎◆□▼っっ!!」
丁度よく葉で隠れていた木の枝に足をかけ、宙づりに登場した奏。
その距離――――約5cm。
たまらず土方もズザーッと尻餅をついて後ずさった。