誠-変わらぬ想いの果て-
「新八さんのは――あぁ、うざかったけど、土方さんは何ていうのか……気持ち悪い」
「奏、今はキモいと言うらしい」
「へー。土方さん、キモい☆
口開くと残念な人だから口閉じてて」
今度は斎藤が奏に現代語を伝授した。
ある意味意外というか、貴重というか―――。
「斎藤、お前、何余計なこと教えてんだ」
「す、すみません。つい……」
珍しく土方に叱られた斎藤はシュンとうなだれた。
一君、相変わらず本当に土方さん好きだね。
「まぁ、その様子じゃ現代語も大丈夫そうですね」
「あのさー、奏、気になってたんだけど、何で現代語にこだわってんだ?」
藤堂が不審げな眼差しで奏をじっと見つめた。
「アハ?秘密☆」
奏は唇に人差し指を当て、不敵に微笑んだ。