誠-変わらぬ想いの果て-
「いや、私が趣味にしてんのは土方さんのあげ足をとること☆」
笑顔でそうのたまわって下さった。
しかし、ハッとした顔をして、バッと土方の方を振り向いた。
「ごめん、間違えた。
‘豊玉発句集を朝に昼に夜に笑おう隊’の副長だった、私」
「それ、いつも笑うってことじゃねぇかっ!!
しかも副長ってなんだよ!!
おめぇ、一人だろうが!!」
土方は噛みつかんばかりに怒鳴った。
フンっと鼻を鳴らし、斜に構えた土方に、奏はキョトンと瞬きをして、ニコッと笑った。
「いますよ、大勢。
まず局長が沖田さんでしょ?」
「え?僕、局長?嬉しいなぁ」
「次に私と珠樹が副長」
「沖田より下っていうのが気に食わないけど、奏と同じなら別にいいや」
珠樹は肩をすくめ、フフンと沖田を挑発にかかった。