誠-変わらぬ想いの果て-
「そんでもって隊員が新八さんに左之さん、平助。
―――――鈴もいれてやるか」
指折り数える奏の後ろに鬼を見た三人。
ある意味鬼よりも鬼らしい土方だ。
恐る恐る一歩ずつ後ずさりしていく。
「え?俺達は――」
「できれば…っていうかなるだけ――」
「辞退したいな〜なんて」
『あ"ぁ?』
しかし、逃げられるはずはない。
まぁ、逃げられたとして、このだだっ広い敷地で迷子になるのは目に見えている。
「てめぇら、さっきから聞いてりゃあなぁ。
全員そこに正座しやがれっ!!」
『はい』
「ん?何だお前らやけに素直だな」
「あー土方さん、避けた方がいいと…」
「トシ、危ないっ!!」
今まで辺りを見ていた近藤達年長組が土方の方を見ると、まさかまさかの光景があった。
急いで近藤が叫ぶも、土方は振り向くだけが精一杯だった。