誠-変わらぬ想いの果て-
―――20分後
「やはり全戦全勝でしたね?」
「当たりめぇだ。負けやがったらどうしようかと思ってたぜ」
公平をきすために、土方と山崎は審判をしていた。
「嫌だなぁ。負けるはずないじゃないですか」
「当然」
とは言うが、沖田は結構かかっていた。
20分のうち、10分は使っている。
まぁ、てこずった訳ではもちろんなく、じっくりことこと煮詰め―――試合したかったからだそうだ。
標的と当たらなかった他は、やる気が失せ、瞬殺。
斎藤など、高1がそれやっていいのかと、こちら側が思ってしまう程素早い一太刀で終わらせた。
奏が退屈になるのを嫌って試合をわざと引き伸ばしたくらいだ。
「負けた――」
「な、何でだ?」
部員達はみな力なくうなだれていた。
年齢を誤魔化しているので、大人げないといえば大人げない。