誠-変わらぬ想いの果て-
「沖田さんもせっかく食べられるんだから、他のにしたら良かったのに」
死んだ人間は普通は食べられない。
奏達と一緒にいるからこそ、再び食事をする機会を得たというのになんともったいない。
自分達から見れば、食べたことのない未知の食べ物なのに。
「奏ちゃんのが美味しそうだったら、少しちょうだい。みたらし団子と交換してあげるからさ」
「いいですよ。それにしてもいいもの貰いましたね」
「でしょ?」
沖田がクラスメイトから貰ったチラシには、全品半額のクーポンがついていた。
日本史の授業の時にこそこそと話していたのはこのことだ。
土方の心配は完全なる杞憂だった。
「お待ちどおさまです。抹茶パフェとみたらし団子ですね。どうぞごゆっくり」
盆に乗せられて注文した二つが運ばれてきた。