誠-変わらぬ想いの果て-
「いや〜。ホントいいわ、この辺り。夜からまた頑張れそう」
「また夜行くの?」
奏の言葉に多少げんなりした様子で沖田は尋ねた。
夜行ってもいいが、学校が辛いのだろう。
余談だが、奏も珠樹も沖田も土方の日本史以外は真面目に受けているのだ。
まぁ、それなりに。
だから、日本史がない日はきつい目にあわなければならない。
ある意味、日本史は大事な授業なのだ。
「人一人いなくなってるんだから」
「まっ、そうだけどね」
なら、こんな所で悠長に甘味を美味しそうに食べている暇があるのか。
甘味は別問題というのが、主以外で甘味至上主義の奏の考えだ。
「あ、奏ちゃん。ほっぺにクリームついてる」
「え、どっち?」
奏が頬に手を当てるより早く、沖田がペロリと頬を舐めた。