誠-変わらぬ想いの果て-
奏は一瞬固まった後―――
「んなーっ!!!」
よく分からない奇声を発した。
うーん。
間接キスは普通に大丈夫でも、頬をペロリは駄目か。
普通間接キスの方に抵抗しめさないかなぁ?
ま、いいや。
沖田は奏の反応を嬉しそうに見ていた。
「い、ど、ぺ!!」
(訳:今、何してくれたんですか!!どこを舐めてくれちゃってんの!!ペロリって!!)
土方の宇宙語に匹敵するぐらいの分からなさだ。
奏は素早く椅子の端っこまで避難した。
だが、今の奏の顔はすでに真っ赤っ赤だ。
それを見て、沖田はさらに気分を良くした。
邪魔者はいない、絶好の機会だ。
―――沖田にとっては。
妖しい笑みを浮かべ、奏が開けた間を詰め寄っていく。
「ねぇ、奏ちゃん?あのさ――」
奏が別の席に移ろうとした時、逃げられないように、沖田の手が椅子の縁に置かれた。
「ちょっと。何してんの?」
しかし、奏にとっては救世主かもしれない、沖田にとってはせっかくのいい雰囲気をぶち壊す存在でしかない少年が現れた。