金髪王子2
「はい、どうぞ」
私たちの前にカップを置いてくれると、森さんも差し向かいに座った。
準備室の中に入るの、久しぶり。
でも、前に来たときと、なにも変わってないな。
周りの本棚には、修理予定の本や、新しく入った本が並んでいる。
テーブルの上にも、森さんが作業中だったらしい本が積んである。
静かな部屋で本に囲まれていると、気分が落ち着く。
「いただきます」
一言つぶやいて、カップを口に運ぶと、紅茶のいい香りが鼻をくすぐった。