金髪王子2

私がそう言うと、大輔くんは、一瞬目を見開き、でもすぐに、パッと顔をほころばせた。


「マジ?」


「うん。覚えてる?」


「もちろん……」


そう言って微笑む大輔くんが、喜んでくれてるのがわかって、私もうれしくなる。


大輔くんもあのときのこと、覚えてくれてたんだね。


私の大切な記憶を、大輔くんも共有してくれてるのが、すごくうれしい。


同じ思い出を、同じように思い出せるのって、こんなにうれしいんだな。


ちょっぴり照れくさいけど、打ち明けてよかった。


そう思っていたら。

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