今日も今日とて僕は僕をコロシます
現実は変わらない。変われるのは自分だけだ。
だからこの子は変わってしまった。
とても容易に、死にたくないと、自分の根本を塗り替えた。
屈辱的でしかないだろう。死にたいと思う奴の一番の辱しめは、“死にたくないと思わせる”ことだ。
肉体は殺さなくても、死ぬことを殺してしまったらしい。
『思うがままにやれ』
なるほど、まんまと先生に使われてしまったわけか。
自分の思うがままと言いながら、先生の思惑通りじゃないか、これでは。
「……」
短刀を下ろす。ぶらりと横に。
まったくと、自分に対してか僕に対してか分からない言葉を濁し、そこで見ていたであろう人に呼び掛けた。