今日も今日とて僕は僕をコロシます
「先生、パスしていいですかぁ?」
「ああ、私もそれを望む」
やはりいたか。
開け放たれた襖。
何かのスポットのように橙色を背に、先生が立っている。
白髪だからか、橙色がきらきらして見えた。
その先生が女神にでも見えたか、女子高生は僕を押し退けて、先生にすがった。
「みか、神影、さんっ」
すがるに偽りなく、安堵から涙を流すその子。鼻水とか涙とかを先生の服に擦り付けてしまうほど、怖かったらしい。
ここからのシーンを予測するに、先生が「大丈夫だ」とか言って、思いっきり僕が悪者になるわけだけど――先生がそんな茶番をするわけがなく。
「自覚したか?」
冷淡を含んで、その子の最大の“悪者”になっていた。