100回目の告白



何か飲み物でももってこようかな…
そう思ったあたしはベッドから出て、スリッパをはいた。


―ガチャ。


すると階段から誰かが上がってくる。


「―…玲っ?」
「やっぱり。凛眠れてないだろうなって思ったんだ」


すっかり部屋着になって、笑顔ではなす玲。


「何かあったかい飲み物いれてくるよ。凛はそこに居て?」
「あっ…ありがとう…」


にこっと笑ってあたしの頭をぽんぽんっと撫でると玲は下がっていった。



あたしがテラスのイスでくつろいでいると、お盆をもった玲がやって来た。


「ハーブティーだよ。いいにおいでしょ♪」


カップにハーブティーを注ぎながら嬉しそうに言う玲。


「うん…いただきます…」


あたしはカップのなかのハーブティーをひとくち飲んだ。
いい香りがあたしのモヤモヤを解消していく。


「…で? どうしたの?」
「……え…?」


あたしは突然の言葉にびっくりして玲をみた。


「何かあったんでしょ?」
「…な…んで…」


ハーブティーを飲みながら笑う玲。

そして一言、こう言った。


「わかるよ、凛のことは」



―わかるよ、凛のことは―





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