100回目の告白
あたしは玲から鍵を奪いとると、玲をプライベートルームから出した。
「凛!?」
「……………」
「ごめん!俺、何かした!?」
「……………」
玲はドアの外からしばらく何かをいっていたけど、あきらめたのか下がっていった。
かわりにあたしの携帯が鳴る。
《ごめんね、凛。俺、何かした? 玲》
玲からメールが届いていた。
あたしは携帯を握りしめながら泣いた。
どうして玲を突き放さなきゃいけないの?
あたしはひとを信じたらダメ?
あたしは玲からのメールを消した。
かすかににおう、ハーブティーの香りはあたしを悲しくさせるだけだった。