月夜の天使
「彼らも生まれ変わり続けてずっと私を狙っているってこと?」

加奈は震える声を止めることもできずにつぶやいた。

瑞樹がそっと加奈の肩を抱く。

「そうだ、そして君が全てを左右するんだ」

十夜が少し強い口調で答える。

「奴らは少数ながら一族同士の交配を続けて能力を少しずつ強化してきた。いまや、カナンの力がなくても、充分に生き延びることができる。そうなると、カナン、君が邪魔だ、と考えるかもしれない」

瑞樹の表情が苦しそうに歪む…。

加奈はその表情をぼんやりと見つめていた。

「カナン、君の魂が滅ぼされれば、君から力をもらっている月の一族、ガード全てが死に絶える。奴らには、月の一族への恨みがある。そして何よりも、カナンの力を怖れている」

なんて話・・・。

とても信じられない話だった。

信じられない言葉の連続に加奈の思考は麻痺しそうになっていた。

私がそんな能力をもってるなんて考えられない。

私はそんなに強くないのに!
























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