月夜の天使
「加奈、この前瑞樹は私に会いに来たの。そう、あなたが川に落ちたあの日よ。瑞樹はあなたを助けるために能力を使った。そして気づいた。前世からの傷が癒えていないって。そして、それをきっかけに封印が解けてしまった。瑞樹は私に聞いたわ。『もう、加奈を護れないのか?』ってね」

瑞樹がそんな想いを抱えていたなんて。

気づいてあげられなかった。

加奈は祈る想いで月野いずみに問いかけた。

「いずみさん、瑞樹をどうしたら助けられるの?教えて!!」

「あなたの能力が完全に覚醒すれば、瑞樹を助けられるわ」

「私、次第ってこと・・・?」

「そうよ。あなたの能力は私たちにも計り知れない。自分の秘めた能力に早く気づくこと。」

十夜は加奈へと歩み寄ると、加奈の肩に手をかけて力強く言った。

「加奈、俺も瑞樹を助けたい。瑞樹には前世からの借りがある。君の能力が覚醒するよう俺も協力するよ」

「ありがとう、十夜」

瑞樹。

私、ほんとうに、あなたを助けられる?

教えて、瑞樹。

神様、月の神様。

私を早くあなたのもとへお導きください。

そして、あなたのエナジーを私にお与えください。

私は、この身を全て、あなたに捧げます。

だから、どうか月の神様。

瑞樹を連れていかないで・・・!!

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