先輩と俺



 『……祐介……』


 「や~♪おはよう(*´∀`*)今日も渡辺くんは元気ねぇ♪」



さっき叫んでいたのは渡辺 祐介(わたなべ ゆうすけ)。



(多分)孝太の親友…唯一、孝太が槙のことが好きなことを知っていて、応援している人情が厚めの男。



祐介は、こげ茶くらいのねこ毛で、髪をフワフワあそばしていて、可愛らしい印象。



ちなみに、孝太の次にモテるのだとか。



 「孝太も先輩も、そろそろ教室行かないとHRに間に合いませんよ?」


 「あぁ!もうそんな時間?!ありがとうね~!!…じゃ、またねっ」











 「………フフフフ………」


『祐介キモい。』


 「…うわ~ぁ孝ちゃん恐~い♪先輩いないのが寂しいんだろ~ぅ?」




 『……別にお前がウザいだけだよ。』



 「男のツンデレは流行ってないぜ?孝ちゃ~ん♪」




 『今すぐ消えて無くなっちまえ。お前が居なくなって困る奴いねぇよ。』



 「……孝太ぁ…流石にこの俺でも傷つくんだけどぉ~…」

  


 『HR……結局始まってんじゃねぇの?』



 「話反れ過ぎだっつーの!」




まだなんかグダグダ言っている祐介を無視して俺は教室に入った。


……でもこの瞬間が1番嫌い。


遅刻をするなとキレる担任と近くの奴等同士でなんか言ってくる女達。




同じ女なのに、なんでこいつ等は先輩と全く違うんだろう。


顔とかじゃなく、なんか…内側的な何かが。




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