僕の鏡
帰る途中もあの怪しい老人のことを考えていたら、家まで着いてしまった


ドアをあけて誰もいない家にただいまをして、食卓にいくといつものように、



ご飯は好きな物を出前して下さいと書かれた手紙と今日の勉強スケジュールがぎっしり書かれていた。


食事と風呂と睡眠以外は勉強というスケジュールだ。


ぼくの親は二人とも一流企業の営業マンで営業成績も1番をとり続けるている。


そんな親はぼくが一流大学に入学して一流企業に入社することが幸せになる近道だと言っている。



親の期待に応えるためには勉強をするしかない。


いい成績をとり続けることが親との関係を保てる唯一の糸でもあるから、友達なんかと遊ぶ暇もない。


ご飯を簡単に済ませて、階段を上がって部屋で勉強をしていると急に眠気に襲われ眠ってしまった。



気がつくと真っ白な部屋にいた。
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