レジェンドは夢のあとに【8/18完結】
通信制高校で勉強もろくにせず、バイトでお金を稼ぎながら、オーディションを受けまくる。
そんな日々の中にいたから当然、友達はほとんどできなかった。
何故かしょーごさんにも「お前友達いないだろ」と図星を指されて腹が立ったけど、まぁ実際その通りなわけで。
美沙子は本当に、唯一無二の存在。
「もはやチアが何に打ち込もうと止めないけど」
美沙子はペットボトルのお茶を飲みながら、もう慣れた感じで言った。
「あんまり親に負担かけないようにしなよ。これ以上。心配してるだろうしさ」
「まぁねー…最近あんまり連絡もこなくなったけど」
おやつのチョコレートをつまみながらそう言うと、美沙子が目を丸くした。
「あれ、ダイエットやめたの」
「やめてないけど休止中」
「もうアイドルは諦めたんでしょ」
今度はあたしが目を丸くする番だった。
諦めた?
「諦めるわけないじゃない!これは大きなチャンスよ」