レジェンドは夢のあとに【8/18完結】
…そ…
「そうおっしゃられましても!」
「ええい、口答えするな!いいか、さっさとそいつを見つけて使えるかどうか審査して、みっちりレッスンさせて鍛えてあとの三人とマッチさせなきゃなんねぇんだ!俺の当初の予定では、来月発表だったんだからな!」
「無茶言わないでください~~」
いきなり連れてきておいてそんな無茶言われても困る。
…でも、やめたくはない。
なんでかわかんないけど、意地が芽生えている。
――諦めたくもない。
「社長、やめてくださいよ女の子に」
ケイくんと彩花さんによって救出されたあたしは、ふうと襟首をさすりながらため息をついた。
「…チアちゃん、大丈夫?」
「し、死んだおばあちゃんに会えるかと思いました」
思わず彩花さんに瀕死体験を語りそうになる。
…本当に、人を雑用係としか思っていない極悪社長だ。
「だいたい、社長、無茶なんですよ。普通の女子高生を突然拉致して、売れっ子を見つけて来いだなんて。何考えてるんですか」
彩花さんが呆れた顔で、林田さんを咎める。
彼は相変わらずの涼しい顔で、たばこに火をつけた。